「リディアン♭3」の版間の差分
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Naoki Yoshioka (トーク | 投稿記録) ページの作成:「ハーモニック・メジャー・スケールの第4モード。 ハーモニック・メジャー・スケールの4度の音から機械的に3度ずつ重ねてダイアトニック・コードをつくるとマイナー・メジャー・セブンス・コードができるが、このスケールはマイナー・メジャー・セブンス・コードに対応した典型的なスケールではない。 ところが、スケールを…」 |
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* ''The Nearness Of You''(Hoagy Carmichael)の4小節目('''[[IVdim7]]''' で演奏するとき。4拍目にメロディに階名「ド」があり、これは '''IVdim7''' に対応するディミニッシュ・スケール上には存在しない。この '''IVm7''' は、実質的に '''V7(♭9)/IV''' であろう)。<br>[[File:TheNearnessOfYou_3-5.png|500px]] | |||
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2024年10月8日 (火) 06:11時点における版
ハーモニック・メジャー・スケールの第4モード。
ハーモニック・メジャー・スケールの4度の音から機械的に3度ずつ重ねてダイアトニック・コードをつくるとマイナー・メジャー・セブンス・コードができるが、このスケールはマイナー・メジャー・セブンス・コードに対応した典型的なスケールではない。 ところが、スケールをよく観察してみると、ディミニッシュ・コードが含まれている。
このディミニッシュ・コードは、親スケールであるハーモニック・メジャー・スケールに対応するメジャー・キーにおける V7(♭9)/IVのルート省略したものと考えられるだろう。
よって、リディアン♭3はディミニッシュ・コードに対応するスケールの1つといえるが、実際に想定される機会はほとんどなく、また、テーマのメロディの場面に限られるであろう。
リディアン♭3が対応していると考えられる例は次のとおり。
- The Nearness Of You(Hoagy Carmichael)の4小節目(IVdim7 で演奏するとき。4拍目にメロディに階名「ド」があり、これは IVdim7 に対応するディミニッシュ・スケール上には存在しない。この IVm7 は、実質的に V7(♭9)/IV であろう)。