「♭IIIm7」の版間の差分

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== トニック・ディミニッシュ '''♭IIIdim7''' を置き換える '''♭IIIm7''' ==
== トニック・ディミニッシュ '''♭IIIdim7''' を置き換える '''♭IIIm7''' ==


'''♭IIIm7''' は、しばしば[[トニック・ディミニッシュ]] '''[[♭IIIdim7]]''' を置き換えることが多い。
'''♭IIIm7''' は、しばしば '''[[IIm7]]''' に進行する[[トニック・ディミニッシュ]] '''[[♭IIIdim7]]''' を置き換えることが多い。
これは、[[リハーモナイゼーション]]としてしばしば行われる。
これは、[[リハーモナイゼーション]]としてしばしば行われる。
このとき前項同様 '''♭IIIm7 ''' は '''IIm7''' に進行することになる。


'''♭IIIm7''' に対応する[[スケール]]である[[ドリアン]]と、'''♭IIIdim7''' に対応する[[ディミニッシュ・スケール]]の共通音は、[[階名]]「ミ♭・ファ・ソ♭・ラ♭・ド」に限られる。
'''♭IIIm7''' に対応する[[スケール]]である[[ドリアン]]と、'''♭IIIdim7''' に対応する[[ディミニッシュ・スケール]]の共通音は、[[階名]]「ミ♭・ファ・ソ♭・ラ♭・ド」に限られる。

2024年9月26日 (木) 08:28時点における版

一般に ♭IIIm7 で説明されることが多いが、キーによっては ♯IIm7 で表記されることもある。

♭IIIm7 主に、メジャー・キーで使われることが多い。 大半は、IIm7 に進行し、対応するスケールドリアンである。 また、関係コードとして ♭VI7 が後置されることがある。

IIm7 に半音下行する ♭IIIm7

♭IIIm7 とその対応するスケールである ♭IIIドリアンは、メジャー・キーに対応するメジャー・スケールに対してほとんど関係がない。 ところが、♭IIIm7IIm7半音下行するコードとしてメジャー・キーでしばしば用いられる。

ほとんど独立したコードであり、関係コードとして ♭VI7 が後置されることもある。

  • Darn That Dream(Jimmy Van Heusen)の1小節目後半、5小節目後半、19小節目後半(転調先)

トニック・ディミニッシュ ♭IIIdim7 を置き換える ♭IIIm7

♭IIIm7 は、しばしば IIm7 に進行するトニック・ディミニッシュ ♭IIIdim7 を置き換えることが多い。 これは、リハーモナイゼーションとしてしばしば行われる。 このとき前項同様 ♭IIIm7 IIm7 に進行することになる。

♭IIIm7 に対応するスケールであるドリアンと、♭IIIdim7 に対応するディミニッシュ・スケールの共通音は、階名「ミ♭・ファ・ソ♭・ラ♭・ド」に限られる。 しかし、ストレート・メロディが ♭IIIドリアンと衝突する場面においても、ソロではしばしば、また、テーマにおいてもドリアンにあうようにメロディを変更したりフェイクしたりして、♭IIIdim7♭IIIm7 に置き換えて演奏されることがある。

いずれの場合であっても、関係コードとして ♭VI7 が後置されるケースが多い。

  • リハーモナイゼーションとして、♭IIIdim7 を置き換える ♭IIIm7 の例
    • Just Friends(John Klenner)の3-4小節目
  • ストレート・メロディと衝突するにも関わらず IIIdim7♭IIIm7 に置き換えられる例
    • All The Things You Are(Jerome Kern)の32小節目