II7-V7 vs IIm7(♭5)-V7 vs ♭VI7-V7
提供:コード辞典
マイナー・キーにおいて、II7-V7、IIm7(♭5)-V7、♭VI7-V7 は混同しやすい。
それぞれのコードとスケールを整理すると次の通りになる。
- II7
- ダブル・ドミナント(主に、オルタード・スケールやフリジアン♯3)
- IIm7(♭5)
- ドミナント V7 に先行する関係コード(ロクリアン)
- ♭VI7
- ダブル・ドミナント II7 のトライトーン代理(ミクソリディアン♯4)
本稿で比較検討する3つのコード進行のうち、それぞれ後半の V7 は共通しているので、問題は前半部分ということになる。
IIm7(♭5)、II7、♭VI7 に対応するスケールをまとめると次の通り(以下、説明で階名を用いるので、キーをAマイナーとしている)。
特にメロディによっては、どのコードでもよい場合、いずれかのコードでなくてはならない場合があるので注意が必要だ。
- IIm7(♭5)-V7 でなくてはならない場合
- (調査中)
- II7-V7 または ♭IV7-V7 でなくてはならない場合
- Alone Together (Arthur Schwartz)42小節目。前半のメロディの階名「ド」はIIm7(♭5) に対してアボイド。
- Beautiful Love(W. King, V. Young, E. Van Alstyne)の29小節目。同上。
- You And The Night And The Music の31小節目。同上。
- II7-V7 または ♭IV7-V7 が好まれる場合
- Autumn Leaves (Joseph Kosma)の29-30小節目。IIm7(♭5)で演奏している録音は極めて少ない。