ハーモニック・メジャー・スケール

提供:コード辞典
2024年9月28日 (土) 00:23時点におけるNaoki Yoshioka (トーク | 投稿記録)による版

メジャー・スケールの一種で、主にメジャー・キードミナントに関係がある。 原則としてテーマ部分において使われ、ソロ中に意識して使われることはほとんどない。

ハーモニック・メジャー・スケールの各モードは次の通り(スケール名の別名も示した)。

番号 名称 構成 備考
1 アイオニアン♭6 \ 1 2 3 4 5 ♭6 7 ハーモニック・メジャー・スケール
2 ドリアン♭5 1 2 ♭3 4 ♭5 6 ♭7 ロクリアン♯2♯6
3 オルタード♯5 1 ♭2 ♭3 ♭4 5 ♭6 ♭7 スーパー・ロクリアン♯5。異名同音に寛容。
4 リディアン♭3 1 2 ♭3 ♯4 5 6 7
5 ミクソリディアン♭2 1 ♭2 3 4 5 6 ♭7
6 リディアン♯2♯5 1 ♯2 3 ♯4 ♯5 6 7 リディアン・オーグメント♯2
7 ロクリアン♭7 1 ♭2 ♭3 4 ♭5 ♭6 ♭♭7

また各[[ダイアトニック・コード]は]次の通り。

ハーモニック・マイナー・スケールと同様、ハーモニック・メジャー・スケールにおいてダイアトニック・コードを機械的につくってもコードスケールの対応が実用的といえないものが多い。

ハーモニック・マイナー・スケールと同様、第2、第4、第6モードにはディミニッシュ・コードコード・トーンが含まれている。 このうち第4、第6のモードに対するダイアトニック・コードは、第7モードと同様、ディミニッシュ・コードを実質的なダイアトニック・コードとみなすとよいと考える。 これらのディミニッシュ・コードはいずれも、V7(♭9)ルートを省略し、それぞれの音をベース音に指定したものである。

ハーモニック・メジャー・スケールのすべてのダイアトニック・コードの和声的機能を以下にまとめたが、これらのすべてが必ずしも実用的で頻出するわけではない。 キーとの関係で重要なのは、IIm7(♭5)[III7]V7 である。

Imaj7sup(♯5)
トニック・メジャークリシェのなかで使われる。
IIm7(♭5)
ドミナント関係コード。テーマに限り、メロディとの関係からこのコードがドリアン♭5にもとづく可能性がある。
III7
IVmaj7 へのセカンダリ・ドミナント I7 の代理コード。
IVdim7
ドミナント代理(原則としてテーマのとき)
V7
ドミナント(原則としてテーマのとき)
♭VIdim7
ドミナント代理 (原則としてテーマのとき)
VIIdim7
ドミナント代理 (原則としてテーマのとき)