「転回形」の版間の差分
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トライアドまたはテトラドの基本形を1回だけ転回してできたコードを'''第1転回形'''、コードの基本形を転回の操作を2度行ってできるコードを'''第2転回形'''という。 | トライアドまたはテトラドの基本形を1回だけ転回してできたコードを'''第1転回形'''、コードの基本形を転回の操作を2度行ってできるコードを'''第2転回形'''という。 |
2024年10月19日 (土) 23:30時点における最新版
トライアドまたはテトラドについて、テンションを含まず、ルート、3度、5度とテトラドの場合7度または6度を順に串団子状に並べたものを、コードの基本形という。
また、1オクターブ以内に収まっているトライアドやテトラドのようなコードや単音程の関係にある2音のうち、もっとも低い音を1オクターブ上げる操作を、転回という。
トライアドまたはテトラドの基本形を1回だけ転回してできたコードを第1転回形、コードの基本形を転回の操作を2度行ってできるコードを第2転回形という。
トライアドに対して、3度転回の操作をしてできるコードは、基本形と同じ形になる(ただし全体として1オクターブあがる)。 また、テトラドに対して3度転回の操作をすると、第3転回形ができる。
コード・シンボルは原則としてコードの転回形を区別しない。 なぜなら、コードをどのようにボイシングするかはピアニストやギタリストなどのプレイヤーやアレンジャーの裁量に委ねられているからである。
ただし、同じコードであってもベース音がコードのルートなのか、それともそれ以外のコード・トーンなのか、それとも、コード・トーン以外の音なのかは重要である。 コード・シンボルにおいて、ベース音は、いわゆる分数コードで指定することができる。
なお、次のようにコードを転回することで別のコードの基本形ができることがある。
- マイナー・セブンス・コードの第1転回形は、シックスス・コード
- シックスス・コードの第3転回形は、マイナー・セブンス・コード
- ハーフ・ディミニッシュ・コードの第1転回形は、マイナー・シックスス・コード
- マイナー・シックスス・コードの第3転回形は、ハーフ・ディミニッシュ・コード
- ディミニッシュ・コード(ディミニッシュ・セブンス・コード)の各転回形は、ディミニッシュ・コード
- オーグメント・トライアドの各転回形は、オーグメント・トライアド