「Im7-♭VImaj7-IIm7(♭5)-V7」の版間の差分
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Naoki Yoshioka (トーク | 投稿記録) ページの作成:「マイナー・キーにおける「イチ・ロク・ニ・ゴ」は、一般に'''Im6'''-'''VIm7<sup>(♭5)</sup>'''-'''IIm7<sup>(♭5)</sup>'''-'''V7'''がもっともよく知られている。 ところが、Mal Waldronの ''Cat Walk'' の冒頭が、この進行なのである。 2番目のコードが ''♭VImaj7'' で、これはナチュラル・マイナー・スケールの6度のダイアトニック…」 |
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よって、冒頭のトニック・マイナーのコードを '''Im7''' | よって、冒頭のトニック・マイナーのコードを '''Im7''' とし、スケールを、ナチュラル・マイナー・スケールの第1モードであるエオリアンとすることで、最初の3つのコードを同じスケール(キーに対するナチュラル・マイナー・スケール)で演奏することができる。 | ||
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2024年10月16日 (水) 10:21時点における最新版
マイナー・キーにおける「イチ・ロク・ニ・ゴ」は、一般に Im6-VIm7(♭5)-IIm7(♭5)-V7 がもっともよく知られている。
ところが、Mal Waldronの Cat Walk の冒頭が、この進行なのである。 2番目のコードが ♭VImaj7 で、これはナチュラル・マイナー・スケールの6度のダイアトニック・コードであるため、これを「イチ・ロク・ニ・ゴ」として差し支えないだろう。
構造は、Im6-VIm7(♭5)-IIm7(♭5)-V7 とまったく同じで次のとおりである。
- Im7
- トニック・マイナー、エオリアン
- ♭VImaj7
- トニック・マイナー代理、リディアン
- IIm7(♭5)
- ドミナントに先行する関係コード、ロクリアン
- V7
- ドミナント。対応するスケールいろいろあるが、テーマではオルタード♯5か。
♭VImaj7 に対応するスケールのリディアンは、ナチュラル・マイナー・スケールの第6モードである。
よって、冒頭のトニック・マイナーのコードを Im7 とし、スケールを、ナチュラル・マイナー・スケールの第1モードであるエオリアンとすることで、最初の3つのコードを同じスケール(キーに対するナチュラル・マイナー・スケール)で演奏することができる。