VIm7(♭5)

提供:コード辞典
2024年10月4日 (金) 16:59時点におけるNaoki Yoshioka (トーク | 投稿記録)による版

メロディック・マイナー・スケールの6度のダイアトニック・コードである。 対応するスケールは、原則としてメロディック・マイナー・スケールの第6モードであるロクリアン♯2である。 ただし、マイナー・スケールとしてのドリアンの第6モードであるロクリアンが対応するケースもあるだろう。

和声的機能は、マイナー・キーにおけるトニック・マイナー代理のほか、ダブル・ドミナント II7 に先行する関係コード の場合もある。

トニック・マイナー代理の VIm7(♭5)

VIm7(♭5) は、マイナー・キーにおけるトニック・マイナー Im 代理である。 多くの場合、Immaj7 または Im6 の直後に置かれる。 このとき、対応するスケールロクリアン♯2である。 Immaj7 または Im6 に対応するスケールはアイオニアン♭3で、VIm7(♭5) が対応するロクリアン♯2とすべてのが共通している。

なお、VIm7(♭5)Im7 に続くこともあるかもしれない。 このとき、Im7ドリアンVIm7(♭5)ロクリアンにそれぞれ対応するケースが多いと思われる。 これらの2つのスケールは、すべての音が共通している。

VIm7(♭5) から進行するコードには以下の場合がある。

  • IIm7(♭5)-V7([[ドミナント] V7 と、それに先行する関係コード IIm7(♭5)とのペア。いわゆるマイナー・キーの「トゥ・ファイブ」。)
  • ダブル・ドミナント II7(トニック・マイナー代理と、次項で説明する II7 に先行する関係コードを兼ねていると考えることもできる。)

ダブル・ドミナント II7 に先行する関係コード VIm7(♭5)

VIm7(♭5) は、ダブル・ドミナント II7 に先行する関係コードとして、主にマイナー・キーで選択される。

対応するスケールは、原則としてロクリアン♯2であるが、場合によってはロクリアンであるケースもあるかもしれない。