コードの種類やテンション等を記号であらわしたものがコード・シンボルであるが、
ジャズの演奏では、主にソロイストがこのコード・シンボルをあたかもスケール・シンボルであるかのように読んでいることが多い。
すなわち、コード・シンボルを読むことで適切なスケールを導き出すことができるのである。
コード・シンボルがコード・トーンやテンションと一対一対応するのに対し、一般にコード・シンボルを読むだけではスケールを特定することができない場合がほとんどである。
コード・シンボルをスケール・シンボルとして読むためには、和声的な文脈や使われているメロディの把握が必要で、知識と経験を要する。