サブドミナント
提供:コード辞典
本来は、キーに対応するメジャー・スケール、マイナー・スケールの4度(4番目の音)の「気取った呼び方」。 これらのスケールでは、トニック(スケールの最初の音)の完全4度にあたる。
転じて、その音をルートとするダイアトニック・コード、およびそのコードのもつ和声的機能を指すことも多い。
メジャー・キーでは、ナチュラル・メジャー・スケールの4度のダイアトニック・コード IVmaj7(IV6)と、その和声的機能であるサブドミナント・メジャーを、また、マイナー・キーでは、ナチュラル・マイナー・スケールの4度のダイアトニック・コード IVm7 と、その和声的機能であるサブドミナント・マイナーをいう。
例えば、IVmaj7 を口頭で、「4度メジャー(・セブンス)」のようにいうが、この「4度」という部分を多少気取って「サブドミナント」に置き換えると「サブドミナント・メジャー」となる。 つまり、「サブドミナント・メジャー」とは、「トーナル・センターの(完全)4度上をルートとするメジャー・コード」という意味である。
したがって、VI7 を「サブドミナント・セブンス」ということも可能であろう。 私は、ディミニッシュ・コードの IVdim7、♭VIdim7、VIIdim7、IIdim7 のグループを、サブドミナント・ディミニッシュと呼んでいる。