ドミナント・マイナー
提供:コード辞典
トーナルセンターの完全5度上をルートとするマイナー・コードでたいていマイナー・セブンス・コードが使われる(Vm7)。
Vm7は、セカンダリ・ドミナントやエクステンデッド・ドミナントの I7 の関係コードとして使われることが多い。 しかし、一般に「ドミナント・マイナー」のような呼び方をする Vm7 は、 I7 やそのトライトーン代理 ♭V7 に先行しない独立したコードとして存在している。
ドミナント・マイナー Vm7 は、ナチュラル・マイナー・スケールのダイアトニックコードである。 このコードは、マイナー・キーにおいてはドミナント V7 をやや素朴な響きにしたような効果があり、特にメロディが V7 に対応するいずれのスケールにも合わない場合でこのコードが選ばれる傾向がある(例、Manhã de Carnaval(Luiz Bonfá)のコーダ)。 対応するスケールは、ふつうフリジアンである。
また、Vm7 は、メジャー・キーにおいても独立して使われることがある。 対応するスケールは、メジャー・キーにおいてはドリアンである。