「IVmmaj7」の版間の差分

2025年10月20日 (月) 22:14時点における最新版

Im6 とともに、ハーモニック・メジャー・スケールの4度のダイアトニック・コードで、対応するスケールは、ハーモニック・メジャー・スケールの第4モードであるアイオニアン♭3で、和声的機能は、メジャー・キーにおいてサブドミナント・マイナーである。

メジャー・キーにおけるImmaj7 と Im6 は実質的に同じコードと考えることができるので、以下、特に断りがない限り、Immaj7 と書いた場合、Im6 も含むものとする。

マイナー・キーのサブドミナント・マイナーが IVm7 であるのに対し、メジャー・キーのサブドミナント・マイナーは原則として IVmmaj7 である。 IVmmaj7 に対応するスケールは、アイオニアン♭3。

メジャー・キーのサブドミナントの和声的機能は、サブドミナント・メジャーとドミナントの中間のようなものである。よって、IVmmaj7 は、トニック・メジャー Imaj7（I6）とその代理コード IIIm7や、ドミナント V7（関係コード IIm7 が先行する場合も含む）であることが多い。また、IVmmaj7 へは、サブドミナント・メジャー IVmaj7（IV6）、ダブル・ドミナント II7 とその代理コード ♯IVm7^(♭5)、トニック・メジャー　Imaj7（I6）などから進行する。

サブドミナント・マイナー IVmmaj7 の代理コードには、♭VII7 と IIm7^(♭5) がある。このうち、♭VII7 はしばしば IVmmaj7 を完全に置き換えることがあるほか、関係コードとして IVmmaj7 に後置されることも多い。

なお、メロディがルート（階名「ファ」）のとき、メジャー・キーにおけるサブドミナント・マイナーは、IVmmaj7 ではなく IVm6 が用いられる。なぜなら、メロディとコード・トーンの長7度が短2度または短9度を生じるからである。

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 なお、[[メロディ]]が[[ルート]]（[[階名]]「ファ」）のとき、メジャー・キーにおけるサブドミナント・マイナーは、'''IVmmaj7''' ではなく '''[[IVm6]]''' が用いられる。
-なぜなら、メロディとコード・トーンの長7度が[[半音]]または短9度を生じるからである。
+なぜなら、メロディとコード・トーンの長7度が[[短9度の禁則|短2度または短9度を生じるから]]である。
 [[Category:コード進行辞典]]