「サブドミナント・マイナー」の版間の差分
Naoki Yoshioka (トーク | 投稿記録) ページの作成:「サブドミナント・マイナーはマイナー・キーで使われる主要な和声的機能を持つコードのひとつ。 また、メジャー・キーで使われることも少なくない。 = マイナー・キーのサブドミナント・マイナー = マイナー・キーで使われるサブドミナント・マイナーは原則としてマイナー・セブンス・コード '''IVm7''' である。 これはナチュラ…」 |
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2024年10月13日 (日) 23:43時点における最新版
サブドミナント・マイナーはマイナー・キーで使われる主要な和声的機能を持つコードのひとつ。 また、メジャー・キーで使われることも少なくない。
マイナー・キーのサブドミナント・マイナー
マイナー・キーで使われるサブドミナント・マイナーは原則としてマイナー・セブンス・コード IVm7 である。 これはナチュラル・マイナー・スケールの4度のダイアトニック・コードである。
多くのマイナー・キーの曲で使われるが、サブドミナント・メジャーが使われないマイナー・キーの曲も稀ではない。
マイナー・キーのサブドミナント・マイナーは、主にドミナント V7}、 トニック・マイナー Im7 または Immaj7(Im6)とその代理コード IV7などに進行する。
また、直前に来る主なコードとして トニック・マイナー Im7 または Immaj7 (Im6)とその代理コード IV7、 サブドミナントへのセカンダリ・ドミナント I7、 ドミナント V7 などをあげることができる。
対応するスケールはドリアンで、これはナチュラル・マイナー・スケールの第4モードである。
サブドミナント・メジャーの主な代理コードに、 ♭VII7 があり、IIm7(♭5) も関連が深い。
メジャー・キーのサブドミナント・マイナー
メジャー・キーで使われるサブドミナント・マイナーは原則として IVmmaj7 または IVm6 である。 これはメロディック・メジャー・スケールの4度のダイアトニック・コードであって、いわゆる借用和音ではない。 このとき、対応するスケールはアイオニアン♭3、すなわちメロディック・マイナー・スケールであるが、これはメロディック・メジャー・スケールの第4モードである。
なお、メジャー・キーであってもサブドミナント・マイナーが IVm7 となる場合もある (例えば、Night And Day (Cole Porter)の14小節目)。 このときは、同主調からの借用和音と考えられる。
サブドミナント・マイナーが使われるメジャー・キーは少なくない。 多くの場合、直前はサブドミナント・メジャー IVmaj7(IV6) あるいはその代理コード IIm7 や VIm7 であることが多い。 また、直後はトニック・メジャー Imaj7(I6)あるいはその代理コード IIIm7 などに進行することがほとんどである。
メジャー・キーのサブドミナント・マイナー代理コードとして、 ♭VII7 がもっともよく使われる。 また、IIm7(♭5) も関連が深い。 いずれもそのキーのメロディック・メジャー・スケールが根拠となる。