「メロディック・マイナー・スケール」の版間の差分

提供:コード辞典
ページの作成:「マイナー・スケールの一種。 ジャズでは原則として上行形と下行形を区別しない。 ナチュラル・マイナー・スケール、マイナー・スケールとしてのドリアンとともに、キーに対するメロディック・マイナー・スケールの各モードには、トニック・マイナーに関連するものが多い。 500px…」
 
編集の要約なし
37行目: 37行目:
メロディック・マイナー・スケールのすべてのダイアトニック・コードが実用的だということではない。
メロディック・マイナー・スケールのすべてのダイアトニック・コードが実用的だということではない。
キーとの関係で重要なのは、'''[[Immaj7]]'''、'''[[Im6]]'''、'''[[IV7]]'''、'''[[V7]]'''、[[VIm7(♭5)|'''IVm7<sup>(♭5)</sup>]] である。
キーとの関係で重要なのは、'''[[Immaj7]]'''、'''[[Im6]]'''、'''[[IV7]]'''、'''[[V7]]'''、[[VIm7(♭5)|'''IVm7<sup>(♭5)</sup>]] である。
これらのコードの主な機能は次の通り。
これらのコードの主な[[和声的機能]]は次の通り。


; '''Immaj7'''、'''Im6'''
; '''Immaj7'''、'''Im6'''

2024年9月22日 (日) 09:48時点における版

マイナー・スケールの一種。 ジャズでは原則として上行形と下行形を区別しない。

ナチュラル・マイナー・スケール、マイナー・スケールとしてのドリアンとともに、キーに対するメロディック・マイナー・スケールの各モードには、トニック・マイナーに関連するものが多い。

メロディック・マイナー・スケールの各モードは次の通り(スケール名の別名も示した)。

番号 名称 構造 備考
1 アイオニアン♭3 1 2 ♭3 4 5 6 7 メロディック・マイナー・スケール
2 ドリアン♭2 1 ♭2 ♭3 4 5 6 ♭7 実用的に使われる機会はほとんどない。
3 リディアン♯5 1 2 3 ♯4 ♯5 6 7 リディアン・オーグメント。平行調トニック・メジャーで使われる。
4 ミクソリディアン♯4 1 2 3 ♯4 5 6 ♭7 リディアン♭7、リディアン・ドミナント
5 エオリアン♯3 1 2 3 4 5 ♭6 ♭7 メロディック・メジャー・スケール、ミクソリディアン♭6
6 ロクリアン♯2 1 2 ♭3 4 ♭5 ♭6 ♭7 エオリアン♭5
7 オルタード 1 ♭2 ♭3 ♭4 ♭5 ♭6 ♭7 スーパー・ロクリアンキーと直接無関係。異名同音に寛容。

ダイアトニック・コードは次の通り。

7番目のダイアトニック・コードを機械的につくればハーフ・ディミニッシュ・コードができる。 ところが、第7モードのオルタード・スケールは、ハーフ・ディミニッシュ・コードではなく、ドミナント・セブンス・コードに対応するスケールのひとつである。 したがって、私は、7番目のダイアトニック・コードを VII7alt とした。 ただし、スケールに対応するキーとの関係性はほとんど認められない。

メロディック・マイナー・スケールのすべてのダイアトニック・コードが実用的だということではない。 キーとの関係で重要なのは、Immaj7Im6IV7V7IVm7(♭5) である。 これらのコードの主な和声的機能は次の通り。

Immaj7Im6
トニック・マイナー
IV7
トニック・マイナー代理
V7
ドミナント。ただし、エオリアン♯3が対応するのはテーマのときのみ。
VIm7(♭5)
トニック・マイナー代理

このように、メロディック・マイナー・スケールは、主にマイナー・キーのトニック・マイナーと関連が深い。