フリジアン

提供: コード辞典
2025年9月14日 (日) 11:36時点におけるNaoki Yoshioka (トーク | 投稿記録)による版

メジャー・スケールナチュラル・メジャー・スケール)の第3モードナチュラル・マイナー・スケールの第5モードである。また、マイナー・スケールとしてのドリアンの第2モードでもある。

このスケールマイナー・セブンス・コードのほか、短9度のテンションを伴うドミナント・セブンス・コード4度の掛留和音にも対応する。

マイナー・セブンス・コードに対応するフリジアンでは、スケールの2番目(短2度)と6番目(短6度)の音がアボイドである。

ところが、ドミナント・セブンス・コードの4度の掛留和音に対応するフリジアンでは、これらの音は、ぞれぞれ短9度、短13度のテンションとして使えるのでアボイドではない。ただし、短13度のテンションを使うときには、短9度音程を避けるため、コード・トーンの5度は短13度のテンションの上の音域で使うか省略する必要がある。

なお、この短9度を伴うドミナント・セブンス・コードの4度の掛留和音は、対応するスケールであるフリジアンに長3度の音が存在しないため、厳密には、ドミナント・セブンス・コードの4度の掛留和音ではないという意見もある。しかし、たとえそうだとしても、慣例的にこのような表記はよく使われる。このような表記を避けるため、分数コードを使って表記することもできる。例えば、C7sus4(♭9) は、しばしば D♭maj7(♯11)/C のように表記される。 このコードに対応するスケールは、ルートD♭から見るとリディアンだが、ベース音Cから見るとフリジアンである。