VIm7

提供:コード辞典
2024年10月16日 (水) 10:40時点におけるNaoki Yoshioka (トーク | 投稿記録)による版

ナチュラル・メジャー・スケールの6度のダイアトニック・コードで、対応するスケールは原則としてナチュラル・マイナー・スケールの第6モードのエオリアンである。

ほとんどがメジャー・キーで用いられ、主な和声的機能は、トニック・メジャーImaj7I6)の代理コードサブドミナント・メジャー IVmaj7IV6)の代理コード、平行調トニック・マイナーダブル・ドミナント II7 に先行する関係コードである。

トニック・メジャー代理の VIm7

VIm7 の代表的な和声的機能は、トニック・メジャー Imaj7I6)の代理コードである。 トニック・メジャー代理の Vim7 には次のような例がある。

  • The Days Of Wine And Roses(Henry Mancini)の10小節目
  • I Got Rhythm(George Gershwin)の1小節目後半、3小節目後半
  • Misty(Erroll Garner)の5小節目後半

トニック・メジャー代理 VIm7 の主な進行先は次の通り。

また、次のようなコードから進行する。

  • トニック・メジャー Imaj7I6)とその代理コード IIIm7

サブドミナント・マイナー代理の VIm7

VIm7 は、サブドミナント・メジャー IVmaj7IV6)の代理コードとなることがある。 次項で説明する平行調トニック・マイナーとピボットになっているケースも少なくない。

サブドミナント・メジャー代理の Vim7 には次のような例がある。

  • Polka Dots And Moonbeams(Jimmy Van Heusen)の5小節目前半

サブドミナント・メジャー代理の Vim7 の進行先として次のようなコードがある。

平行調のトニック・マイナー

VIm7 が、平行調トニック・マイナーの場合がある。 この場合、このコードは、平行調の側から見ると Im7 にあたり、対応するスケールは原則としてエオリアンだがドリアンであるケースもあるだろう。

以下は、平行調のトニック・マイナーと考えられる例である。

  • All Of Me(Seymour Simmons)11-12小節目
  • Fly Me The Moon(Bart Howard)の1小節目
  • There Will Never Be Another You(Harry Warren)の5-6小節目

ダブル・ドミナント II7 に先行する関係コード VIm7

メジャー・キーおよびマイナー・キーの両方において、VIm7ダブル・ドミナント II7 に先行する関係コードであるケースがある。

対応するスケールは、エオリアンのほか、ドリアンであるケースもあるだろう。