Im7(♯5)
提供:コード辞典
トニック・マイナー Im7 の変形。 マイナー・セブンス・コードのコード・トーンの完全5度を増5度に変更したように書かれているが、これは慣用的な書き方に過ぎず、本来は異名同音的音程である短6度である。 ただし、慣用的なものとしてこの表記は許容されると私は考えている。
したがって、Im7(♯5) は、Im7 とともにナチュラル・マイナー・スケールのダイアトニック・コードだと考える。 対応するスケールはエオリアンで、これはナチュラル・マイナー・スケールの第1モードである。
トニック・マイナーのクリシェのなかで使われる Im7(♯5)
Im7(♯5) は、トニック・マイナーのクリシェのなかで使われる。 クリシェのなかではコード・トーンの7度や6度が演奏されるとは限らないので、単に Im(♯5) と表記されることも多いだろう。 増5度で表記される音は、実際には異名同音的音程の短6度であるから、対応するスケールはエオリアンである。 スケールの5度の音は、変化されたコード・トーンの短6度(表記上は増5度)より上の音域であれば使うことができる。