Immaj7

Im6 とともに、メロディック・マイナー・スケールと1度のダイアトニック・コード。 対応するスケールは、アイオニアン♭3である。

なお、ハーモニック・マイナー・スケールの1度のダイアトニック・コードを機械的につくってもこのコードができる。 しかし、ハーモニック・マイナー・スケールの第1モードであるエオリアン♯7は、マイナー・メジャー・セブンス・コードに対応する典型的なスケールとはいえない。 私は、ハーモニック・マイナー・スケールの1度のダイアトニック・コードは Immaj7^(♯5) と考えている。

Immaj7 と Im6 は、Im7 とともに、トニック・マイナーで、これはトニック・マイナーは、マイナー・キーのもっとも基本となる和声的機能である。 詳しくは、Im を参照。

原則として Immaj7 と Im6 実質的に同一のコードと考えることができる。

なお、メロディがコードのルートのとき、一般に、Immaj7 の代わりに Im6 が使われる。 コード・トーンの長7度との間に短9度音程ができることを避けるためである。

完全11度の音と長13度の音をテンションとして加えることができる。 また、長9度のテンションは、トップ・ノートにコード・トーンの3度があるときは短9度音程ができるので使うことができない。

メジャー・キー において Immaj7 が使われることがあるが、たいていの場合、同主調のトニック・マイナーである。 一時的な転調であることが多い。 その場合の和声的機能は、マイナー・キーの場合と同様と考えてよい。