「マイナー・シックスス・コード」の版間の差分
Naoki Yoshioka (トーク | 投稿記録) ページの作成:「マイナー・コードの一種で、ルート、短3度、完全5度、長6度をコード・トーンに持つ。 コード・シンボルは、音名に '''m6''' を付ける。 原則としてマイナー・メジャー・セブンス・コードと同じ性質を持つ。 よって、以下、マイナー・メジャー・セブンス・コードについても述べる。 == マイナー・シックスス・コードとマイナ…」 |
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2024年10月13日 (日) 23:51時点における最新版
マイナー・コードの一種で、ルート、短3度、完全5度、長6度をコード・トーンに持つ。 コード・シンボルは、音名に m6 を付ける。
原則としてマイナー・メジャー・セブンス・コードと同じ性質を持つ。 よって、以下、マイナー・メジャー・セブンス・コードについても述べる。
マイナー・シックスス・コードとマイナー・メジャー・セブンス・コードに対応するスケールとテンション
マイナー・シックスス・コードとマイナー・メジャー・セブンス・コードに対応するスケールは、アイオニアン♭3で、これはメロディック・マイナー・スケールである(ジャズでは原則的に上行形と下行形を区別しない)。 ただし、マイナー・シックスス・コードに限り、ドリアンが対応する場合がある。
11度のテンションは無条件に使うことができる。
また、アイオニアン♭3が想定されるとき、マイナー・メジャー・セブンス・コードにおいて、13度のテンションは無条件に使うことができる。
トップ・ノートが短3度のときには長9度のテンションを原則として使うことができない。 なぜなら、トップ・ノートと短9度音程が生じるからである。
トップ・ノートがルートのときにはマイナー・メジャー・セブンス・コードは原則としてマイナー・シックスス・コードで演奏される。 なぜならコード・トーンの長7度とトップ・ノートで短9度(または短2度)音程が生じるからである。 また、一般にトップ・ノートがルートでないとき、マイナー・シックスス・コードに代えてマイナー・メジャー・セブンス・コードを演奏することができる。
ドリアンを想定するマイナー・シックスス・コードでは、短7度の音をトップ・ノートにすることはできない。なぜなら、コード・トーンの長6度と短9度音程を作るからである。 このようなときには、マイナー・シックスス・コードに代えてマイナー・セブンス・コードが選択されるべきであろう。
モード名 | 構成 | 備考 |
---|---|---|
アイオニアン♭3 | 1 2(9) ♭3 4(11) 5 6(13) 7 | |
ドリアン | 1 2(9) ♭3 4(11) 5 6(13) ♭7 | マイナー・シックスス・コードのみ |
マイナー・シックスス・コードとマイナー・メジャー・セブンス・コードの主な和声的機能
マイナー・シックスス・コードおよびマイナー・メジャー・セブンス・コードの主な和声的機能と対応するスケールは次の通り。