「IVmaj7」の版間の差分

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2024年10月16日 (水) 10:35時点における版

IV6 とともに、ナチュラル・メジャー・スケールの4度のダイアトニック・コードで、対応するスケールは、原則としてナチュラル・メジャー・スケールの第4モードであるリディアンである。

Imaj7I6 とともにサブドミナント・メジャーであり、メジャー・キーにおいてもっとも代表的な和声的機能をもつ。

なお、IVmaj7I6 は、実質的にほとんど同じコードとみなされる。 よって、以下の説明は原則として、I6 についてもあてはまる。

サブドミナント・メジャー IVmaj7

サブドミナント・メジャー IVmaj7 は、メジャー・キーにおける代表的なコードの1つで、メジャー・キーのほとんどの曲で使われ、その和声的機能サブドミナント・メジャーである。

なお、メロディルート階名「ファ」)のとき、メロディと長7度のコード・トーンとの半音または短9度の衝突を避けるため、IVmaj7 に代えて IV6 で演奏される。

対応するスケールリディアンとされる。 一般に、リディアンに対応するメジャー・コードは、増11度のテンションが好まれる傾向にある。 ところが、サブドミナント・メジャー IVmaj7 については、このテンションが強調されることはそれほど多くないだろう。 また、ソロのフレーズが結果としてアイオニアンに基づいているケースもある。 リディアンとアイオニアンの相違点は、スケールの4度が増4度か完全4度かであり、サブドミナント・メジャー IVmaj7 において増11度のテンションが強調されない傾向があるために、どちらのスケールであるかはさほど意識する必要もないと思われる。 このとき、IVmaj7' を、次項の下属調トニック・メジャーとみなすか否かは判断が分かれるところだろう。

また、メロディや曲想がブルージーなとき、IVmaj7 に代えて ブルージーなサブドミナント・メジャーとしての IV7 が使われることもある。

サブドミナント・メジャー IVmaj7 は、トニック・メジャー Imaj7I6)とその代理コード(特にIIIm7)、サブドミナント・マイナー IVmmaj7IVm6)とその代理コード♭VII7ドミナント V7関係コードが先行する場合も含む)、平行調のドミナント III7(同上)、トニック・ディミニッシュ ♯IVdim7 などに進行する。

また、サブドミナント・メジャー IVmaj7 に進行するコードとして、メジャー・キー の基本的なコードであるトニック・メジャー Imaj7I6)とその代理コード(特に IIIm7)やドミナント V7 のほか、サブドミナントへのセカンダリ・ドミナント I7(関係コードが先行する場合も含む)やその代理コード ♯IV7♭V7)や III7 から進行することが多い。

平行調のトニック・メジャー IVmaj7

IVmaj7 が、トーナル・センターの4度上のメジャー・キー(もとのキーもメジャー・キーのとき下属調)のトニック・メジャーである場合もある。 このとき、一時的な転調が生じていることになる。 対応するスケールは原則としてアイオニアン

このような事例は以下の通り。

  • Strike Up The Band(George Gershwin)9-10小節目と15小節目