Imaj7-IVm7-♭VII7-♭VIIm7-♭III7=IIImaj7-IVm7-II7-IIm7-V7

提供:コード辞典
Imaj7 IVm7 ♭VII7
VIm7 II7 IIm7 V7

この転調は次のように説明できる。

転調前
転調後

転調前のメジャー・キーのサブドミナント・マイナーと転調後のダブル・ドミナントがピボットになっている。 この広義の「トゥ・ファイブ」のペアに対応するスケールであるが、IVm7=VIm7ドリアン♭VII7=II7 は、ミクソリディアンであろう。

ただし、♭VII7=II7 について、メジャー・キーのサブドミナント・マイナー代理 ♭VII7 はもともとミクソリディアン♯4であるし、ダブル・ドミナント II7 もミクソリディアン♯4が好まれる。 直前に IVm7=VIm7 が存在するため、原則論としてはミクソリディアンということになるのだが、実際にはそれほど区別されていないようだ。

また、IVm7=VIm7 についてもドリアンと書いてみたものの、メジャー・キーの IVm7 は本来 IVmmaj7IVm6)でアイオニアン♭3が対応し、また VIm7 に対応するスケールは原則としてエオリアンであるので、このあたりがどのスケールにもとづくかはほとんどの場合メロディでは判別不能で、ソロ中もある程度どのスケールでも許容されるようである。

このような転調として、次のような例をあげることができる。

  • Everything Happens To Me(Matt Dennis)26-28小節目