「マイナー・セブンス・コード」の版間の差分
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2024年10月13日 (日) 23:52時点における最新版
マイナー・コードの一種で、ルート、短3度、完全5度、短7度をコード・トーンに持つ。 コード・シンボルは、音名に m7 を付ける。
マイナー・セブンス・コードに対応するスケールとテンション
マイナー・セブンス・コードに対応するスケールは、ドリアン、フリジアン、エオリアンである。
フリジアンの短2度はアボイドである(短9度がテンションとして認められるのはドミナント・セブンス・コードに限られる)。
また、フリジアンとエオリアンの短6度もアボイドである。なぜならコード・トーンの完全5度と短9度音程が生じるからである。
11度のテンションは無条件に使うことができる。
また、ドリアンとエオリアンの9度は、トップ・ノートが短3度のときには原則として使うことができない。 なぜなら、トップ・ノートと短9度音程が生じるからである。
マイナー・セブンス・コードがドミナント・セブンス・コードの関係コードとして先行するとき、一般にドリアンの長6度を内声の音に使うことは避けられる(広義のアボイド)。
- ドリアン
- 1 2(9) ♭3 4(11) 5 6(13) ♭7
- フリジアン
- 1 ♭2(アボイド) ♭3 4(11) 5 ♭6(アボイド) ♭7
- エオリアン
- 1 2(9) ♭3 4(11) 5 $♭6(アボイド) ♭7
マイナー・セブンス・コードの主な和声的機能
マイナー・セブンス・コードの主な和声的機能と対応するスケールは次の通り。
- Im7
- トニック・マイナー。一時的な転調も含む。エオリアンまたはドリアン。トニック・マイナーには、ほかに Immaj7 や Im6] が使われることがあるが、これら場合、対応するスケールはアイオニアン♭3となる。
- IIm7
- メジャー・キーにおけるサブドミナント・メジャー代理。また V7 の関係コード。ともにドリアンとなる。
- IIIm7
- メジャー・キーにおけるトニック・メジャー代理。原則としてフリジアンだが、まれにドリアンのこともある。
- IVm7
- サブドミナント・マイナー。マイナー・キーではドリアンである。メジャー・キーでは原則として IVm6 や IVmmaj7となり、スケールではアイオニアン♭3であるが、メロディによっては例外的に IVm7(ドリアン)の場合もある。
- Vm7
- ドミナント・マイナー。メジャー・キーではドリアン。マイナー・キーでは原則フリジアンである。
- VIm7
- メジャー・キーにおけるトニック・メジャー代理、あるいはサブドミナント・メジャー代理。いずれもエオリアンとなる。
上記以外に、さまざまなドミナント・セブンス・コードの関係コードとなる場合があり、主にドリアンとなるが、上記の和声的機能を兼ねるような場合は、上記のスケールが優先適用される場合も少なくない。